異なる筋種から得られた、ニワトリの骨格筋衛星細胞の増殖と分化に、温度が与える影響について

　オハイオ州立大学のRachel L Harding先生等による、ニワトリ嫌気性大胸筋と混合大腿二頭筋から得られた衛星細胞を、33, 35, 37, 38(コントロール), 39, 41, 43℃で培養させ、それぞれに温度が与える影響を検討した論文です。増殖と分化だけでなく、筋管の幅や、筋源性の遺伝子発現(MyoD, MyoG, MRF4)についても検討し、ニワトリ嫌気性大胸筋から得られた衛星細胞の方が、混合大腿二頭筋のものよりも、温度変化に反応しやすいと示しています。（R.K）

Harding R. L., Halevy O., Yahav S., Velleman S. G.
“The effect of temperature on proliferation and differentiation of chicken skeletal muscle satellite cells isolated from different muscle types. “
Physiol Rep, 4 ( 8), 2016, e12770